ここまで、「お金持ち」と「お金がない人」では思考法が違うことをお伝えしてきました。
では、なぜ人によってこれほどお金に対する考え方が違うのでしょうか?
その答えが、**「マネースクリプト」**です。
少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、資産形成を考えるうえでとても大切な考え方なので、ぜひ知っておいてください。
マネースクリプトとは「お金に対する思い込み」のこと
マネースクリプトとは、幼い頃から無意識のうちに身につけた**「お金に対する価値観や思い込み」**のことです。
例えば、子どもの頃にこんな言葉を聞いたことはありませんか?
- 「お金の話をするのはいやしいこと」
- 「投資なんてギャンブルと同じ」
- 「お金持ちは欲深い人が多い」
- 「節約して我慢するのが立派」
- 「お金は汗水流して苦労して稼ぐもの」
こうした言葉は、親や祖父母、学校の先生、テレビやニュースなどを通して、知らないうちに心に刻まれていきます。
そして大人になる頃には、「それが当たり前」と思うようになっているのです。
思い込みは無意識だから気づきにくい
マネースクリプトのやっかいなところは、自分では「思い込み」だと気づきにくいことです。
例えば、「投資は怖い」と思っている人は、その考えを疑うことなく投資を避け続けます。
「お金持ちは特別な人」と思っている人は、自分には資産形成なんて無理だと決めつけてしまうかもしれません。
でも、それは本当に事実でしょうか。
今では月100円から始められる投資サービスもあり、新NISAを利用して少額から資産形成を始める人も増えています。
昔の常識が、今では必ずしも正しいとは限らないのです。
マネースクリプトが行動を決めている
人は、考え方によって行動が変わります。
例えば、同じ「新NISA」という言葉を聞いても、
ある人は、
「難しそうだからやめておこう。」
と考えます。
一方で、
「まずは調べてみよう。」
「月1,000円だけ試してみよう。」
と考える人もいます。
この小さな違いが、5年後、10年後には大きな資産の差につながることがあります。
つまり、人生を変えているのは知識や才能だけではなく、お金に対する思い込み=マネースクリプトなのです。
お金持ちのマネースクリプトは少し違う
資産を築いている人は、特別な能力を持っているわけではありません。
ただ、お金に対する考え方が少し違います。
例えば、
- お金は使うだけでなく増やすこともできる
- 投資はギャンブルではなく、長く続ける資産形成の方法
- お金の知識は年齢に関係なく学べる
- 小さく始めることに意味がある
- 時間を味方につけることが一番大切
このような考え方を持っている人ほど、お金を上手に育てています。
マネースクリプトは書き換えられる
ここで安心してほしいことがあります。
マネースクリプトは、生まれつき決まっているものではありません。
これまでの経験で身についた考え方なので、新しい知識を学ぶことで少しずつ変えていくことができます。
例えば、
昔は…
- 投資は怖い
- お金持ちしか投資できない
- 私には関係ない
でも今は…
- 少額ならリスクを抑えて始められる
- 月1,000円でも積立投資ができる
- 自分にも資産形成はできるかもしれない
このように考え方が変わるだけで、行動も自然と変わっていきます。
まずは「自分の思い込み」に気づこう
資産形成を始めるために、最初から難しい知識は必要ありません。
まず大切なのは、
「私はお金について、どんな思い込みを持っているだろう?」
と自分に問いかけてみることです。
その小さな気づきが、お金との付き合い方を変え、将来の選択肢を増やす第一歩になります。
次の章では、多くの人が持っている代表的なマネースクリプトの一つ、「投資は怖いもの」という思い込みについて詳しく見ていきましょう。

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